少しずつ、私が好きな場所のことを書きます

Fuji café 駒場東大前

駒場東大前、このカフェがなければ訪れることは一生なかったかもしれない。意外と個人の喫茶店が数件、密集している。

学生のとき勤めていたお店にお客様としてやってきた、このカフェのマスターと奥様(たぶん)。初対面だったのに不思議と気が合って、お店の名刺を頂いたので足を運ぶことにした。

ハワイアン料理と、カウコーヒーのお店。席も少ない、街の小さなコーヒー屋さん。佇まいが何とも優しくて、ああ入ってみたいって思った。知り合いじゃなかったらどきどきして結局入れずに終わると思うけれど。

来店のお礼とご挨拶をして、今度は私がお客さんになる。テーブルは埋まっていたので、カウンターへ。

カウコーヒーは、有名なハワイのコナコーヒーよりおいしい。日本人の舌にきっと合っている。苦味や酸味は抑えめ、香りは深みがあって、冷めると味が変わってまた楽しめる。でもこのお店のように、現地の農家を回って直接調達しているお店は少ない。畑や焙煎、生産者の顔が見える商品、トレーサビリティ、ちょっと前からはやっているよね。

世間話が心地よい。坊主頭にメガネのおじさんは、コーヒーを淹れるのが似合う。豆を挽く機械も抽出するものも、何やらメカニックなこだわりがあるらしい。話はわからなくても、それを聞くと信用できる。奥様もメガネで、この街とお店に合っている。何ならハワイにも住んでいそう。すっかり仲良しになれた、嬉しい。

帰り際に、お店には出さないという台湾のコーヒーを淹れて飲ませてくれた。熱いうちは麦茶のようで飲みやすいけれど、冷めると途端に台湾の匂いがしてくる。申し訳ないけれど残してしまった。

ハワイアン料理の良し悪しがわからないものだから、コーヒーの感想に終始しよう。

 

駅前の踏切の向こうに、駒場野公園という緑地があった。生い茂る木がリラックス効果。ああマイナスイオン。3月の終わりで少し暖かくてよかった。秋ごろは紅葉する木々で美しいのだろう。調べると意外と広い公園で、遊具やバーベキュー広場もあるらしい。

コーヒーを飲むならバーベキューはしないなあ。

 

FUJIS CAFE