Café spile 阿佐ヶ谷
混んでいる!一人席もテーブルもいっぱいだ。
阿佐ヶ谷と南阿佐ヶ谷の中間で住宅地だから、もっと空いていると思っていた。
外の光が強めに入る。間接照明が機能していない。
でも間接照明って照明よりも、そこに小さな光があるからいいってこともあるよね。道路に面したカウンターにぶら下がるオレンジ色がいい感じ。
器が飾りすぎず、かわいい。シャツみたいなスープカップとか、正方形のおしぼり受けとか(このおしぼりいい匂いがするのです)、大きすぎる箸置きとか。
大山鶏の胡麻味噌から揚げ、熱々だ。三種類葉っぱが綺麗に飾られていて、あたたかい。
小皿のニンジンがおいしいー弱い酢漬け?の千切りに、何かのお豆が砕いて入っている。これは家で真似しよう。ピクルスを追加してもいいね。
から揚げと野菜兼用のタルタルソース、ちょっと香辛料が強い。カレーと散々迷ってこっちにしたけど、カレーも期待できそうだ。
ランチメニューは5種類くらいから選べる、サラダとごはんとデザート、飲み物つき(平日のみかも)。カレーは毎日あるみたい。
920円で、物によって1000円を超えるランチ。妥当。品数は多いから安くも感じる。
トレーに滑り止めがついている。ありがたいけど、私は好きじゃないんだ。でも小物の統一感というか、感性が見え隠れしていて良い。安心。
りんごのロールケーキとか、カフェメニューも魅力的だったけれど、また来ればいいね。会計をしてくれた店員さんがすごく感じが良かった。
Move café 新宿
初めて来たのは、当時好きだった子との2回目のデート。
飾りすぎず野暮すぎず、おしゃれな店を探して予約をした。
それから何度通っただろうか。探していた通りの店で、よく星野源が流れている。私は星野源が好きで、特にこの店でよく流れるアルバムが大好きだ。転職のとき、ここで働こうかと本気で悩んだ。
3階が主に使う席で、コンクリートや配管むき出しの薄暗い空間。夜はテーブルに小さなキャンドルが並ぶ。一番奥に座敷が1席だけあるけど、座ったことはない。
店員さんがなかなか席にやってこない。だから客席ではゆっくり話したり、本を読んだり、自由気まま。けどもう少し見回る頻度を上げてもいい。店員さんもお客さんも、みんなおっとりとした、優しく話をしてくれる人たちばかり。
名物は焼きカレー。中央に半熟の玉子、グラタンプレートに熱々のカレーと、少し焦げたごはん、焼きカレーとしては普通かもしれないけれど、私は世界一好き。
ライスプレートや自家製サングリア、お酒のつまみの小さな料理。最近のありがちカフェではあるけれど、だからこそ流行りすぎていなくて良い。
会計伝票代わりの、数字の形に切り取ったコルクボードがかわいらしい。それを持って2階でお会計をする。また来よう、じゃなくて、また来るだろうなってお店。
食べログより。
その子とは3年付き合って別れた。
別れた後、一度だけ一人でこのお店に来て、焼きカレーを食べた。一人だと少し居づらくて、すぐ出てきてしまった。カウンター席もないしね。
このお店は、歳をとってからはなかなか入りにくくなる。階段も急だし、少し窮屈だし、若い人がほとんどだから。
ここにあと何回来られるだろうとふと考えて不安になったので、文章にしてみた。
けれどやっぱり思い出は時間が止まっていて、生き生きしていない。
このお店は系列店があと二つあって、一人で行くならkoto caféが良い。もう一つのsalo caféは、広いお店。木が生えている。
Fuji café 駒場東大前
駒場東大前、このカフェがなければ訪れることは一生なかったかもしれない。意外と個人の喫茶店が数件、密集している。
学生のとき勤めていたお店にお客様としてやってきた、このカフェのマスターと奥様(たぶん)。初対面だったのに不思議と気が合って、お店の名刺を頂いたので足を運ぶことにした。
ハワイアン料理と、カウコーヒーのお店。席も少ない、街の小さなコーヒー屋さん。佇まいが何とも優しくて、ああ入ってみたいって思った。知り合いじゃなかったらどきどきして結局入れずに終わると思うけれど。
来店のお礼とご挨拶をして、今度は私がお客さんになる。テーブルは埋まっていたので、カウンターへ。
カウコーヒーは、有名なハワイのコナコーヒーよりおいしい。日本人の舌にきっと合っている。苦味や酸味は抑えめ、香りは深みがあって、冷めると味が変わってまた楽しめる。でもこのお店のように、現地の農家を回って直接調達しているお店は少ない。畑や焙煎、生産者の顔が見える商品、トレーサビリティ、ちょっと前からはやっているよね。
世間話が心地よい。坊主頭にメガネのおじさんは、コーヒーを淹れるのが似合う。豆を挽く機械も抽出するものも、何やらメカニックなこだわりがあるらしい。話はわからなくても、それを聞くと信用できる。奥様もメガネで、この街とお店に合っている。何ならハワイにも住んでいそう。すっかり仲良しになれた、嬉しい。
帰り際に、お店には出さないという台湾のコーヒーを淹れて飲ませてくれた。熱いうちは麦茶のようで飲みやすいけれど、冷めると途端に台湾の匂いがしてくる。申し訳ないけれど残してしまった。
ハワイアン料理の良し悪しがわからないものだから、コーヒーの感想に終始しよう。
駅前の踏切の向こうに、駒場野公園という緑地があった。生い茂る木がリラックス効果。ああマイナスイオン。3月の終わりで少し暖かくてよかった。秋ごろは紅葉する木々で美しいのだろう。調べると意外と広い公園で、遊具やバーベキュー広場もあるらしい。
コーヒーを飲むならバーベキューはしないなあ。
ドン・ツッキ 阿佐ヶ谷
細いー奥行きがってわくわくする。
予想通り、一人じゃ入りづらいのに異常に居心地の良いお店。
壁に向かって食べるスタイルで、2人客が基本かな。私も今日は友人と一緒なんだ。ふふん。
テーブルも2席くらいあるみたい。細いし窓がないので、タバコがこもる。横の人がタバコ吸うと、苦手な人にはちょっとしんどいかも。
2階の席の頭上に、1階の厨房が映るモニターがあっておもしろい。男女のカップルがこれを見て、あれ私たちのかなーなんて会話をするのだろう。あいにく話すことは尽きない相手なので、そんな甘い意味のない会話はしない。
メニューは壁一面に手書きされた中から選ぶ。どれもこれもおいしそうで、これがいい、って頼んだものは本当にどれもおいしくて、頼む候補にならなかったものは少し高い。
カブのパスタと、オードブル盛り合わせ、サーモンの包み焼き、ムール貝の酒蒸し(セットのパン、一切れじゃ足りない!)、鹿肉(付け合わせの野菜と2色のソース)、それとワイン。全て、おいしかった。話を遮らない料理は貴重だ。
写真を撮れなかったので、食べログより。
しみじみと、みんな生きていればそれでいいんだって話をした。そりゃ辛いことはあるけれど、お世話になった先生は亡くなってしまうけれど、心から大切にしたい人々がどこかで生きている。連絡くれなくても、何かの折になにしているのか聞いて、それで安心する。そして、彼らの起こすエピソードはどれもおもしろい。
今心から会いたい人がいるのですが、いつかここでお酒を飲みたい。きっと今までが嘘のように打ち解けられる気がする。希望的観測。
紅屋 阿佐ヶ谷
580円は安い。
ステーキは900円。多分頼まない。
ソースが4種類くらいあった。てりやきマヨネーズとかトマトとか。ごはん大盛り無料。学生の町だったっけ?
中央に三角形のテーブルがあって、ここは全て一人席。真ん中に木が生えている。店は2階なのだからそんなのいらないのに。謎である。その周囲にテーブル席。4人掛け、10テーブルくらい。
新しいけど割と長そうな、清潔感と慣れが混在した入りやすい店。床を見るとその店の雰囲気がわかる気がする。変な艶めきもないし、汚れても油っぽくもない。
ハンバーグは意外と普通。でも580円は安い。これに尽きる。フライドガーリックがおいしかった。
20時くらいなのに、お客さんが二組しかいなかった。雨だからかなあ。
店員さんはおばちゃん。怖そうで話しかけづらいのに、親切そうで、でも個性的ではない。
どうやったらああいうところで話しかけられるようになるかな。勇気が足りない。
ハンバーグの付け合わせはミックスベジタブルって風潮、誰が始めたのか。絶対昔ながらの格式高い洋食屋さん。許せん。
コーンだけならまだ許すけど、ニンジンとグリーンピース(インゲン)は許さない。
食べなきゃいけないなら食べるから、温めないで。生の方が200倍おいしい。
風鈴屋 下北沢
温かい、いい匂いー。
だしの匂いかな。
看板メニュー(外に出てた看板)の親子丼は柚子だしだったのでさようなら。
カウンター席、新宿の和食屋さんの雰囲気に似ている。ここは土足だけど。
大小色々の器が飾ってあって、夜はきっと美しい和食が並ぶのだろう。
駅前じゃなければもっともっといい雰囲気になっていたと思う。人通り車通りが気になる。
男の店主と女の手伝いって構図は、下北沢ではきっとありふれた光景だ。これが一番だと思う。彼らは決して彼氏彼女の馴れ合いではなく、
お蕎麦おいしー。ちょっと縮れていて、優しいのにそばの味もしっかり。山菜は下ごしらえがされていて、エグ味が少ない。
おばんざい2種のセット。5種から選べる。ほうれん草のおひたしと、かぼちゃの煮物。かぼちゃ柚子味だー死亡。冬至かよ。はやく春になれ。
でも柚子以外は本当に感覚がいい。おいしい。固さとか味とか、すべてのトータルでおいしい。
他のおばんざいも食べてみたいなー。でも一品が多めだからお腹いっぱいだ。
あれ、この二人彼氏彼女の関係かも。私の目を盗んで話す顔がその二人のそれ。距離感も近い。むむむ。
調べたらここは恵比寿が本店で、ここは支店みたい。味は間違いないからまた来よう。締めがそば茶というのも良いね。今度は仲のいい人を連れて、日本酒を飲みながら。
新宿の和食屋(茶々花http://commercial-art.net/wp/tokyo/chacha_hana/)はもう少し後で。
珈の香 阿佐ヶ谷
一人で入りやすいー。
本日のコーヒー二種、ブレンドとストレート?
明るい木目と、黒とベージュ系の装飾。
エチオピアおいしー必要以上に広がる感じ。かんきつ類の甘い口当たりと鼻に抜ける香り、むせそうになるくらいのハーブ、柔らかいコク。でも芯がないというか、密度は高いのに中心部は煙たい。口の中に優しく広げないと喉の奥が焼けそうな感覚、スパイシーというか刺激的。冷めるとなお際立つかと思えば、そうでもない。煙たさが消えてハーブのキツさだけ残る。エチオピアモカ・イエガチョフ。
帰り際にコーヒー好きのおじさんと喋った。スペシャルティ大好きなおじさん。
青山ではこのレベルのコーヒーは一杯1000円するらしい。どんなにお金を稼げるようになっても、そんなコーヒーは美味しくないだろう。コーヒーは庶民的だけど、少しお金をかけてもいいか、くらいの価値観でいいのだ。